保育お役立ち情報

保育施設がICT化に消極的な理由

2020.9.11 保育お役立ち情報 , , , , ,

子どもたちの登降園管理から保育士の日々の事務作業・行政への提出書類作成などの効率化などさまざまなメリットがある保育ICT化。
常時人材不足である保育施設ほど業務効率化のために保育ICTシステムの導入は検討の余地があります。
メリットの大きなICTシステム導入ですが二の足を踏んでいる保育施設も。
なぜ躊躇してしまうのでしょうか。

■日々の業務に追われて考えられない
保育施設の運営に追われて、導入を考えるための余裕がないという場合は少なくありません。
新しいシステムを導入することでそちらに時間が割かれることを考えると消極的になるのも無理はないでしょう。
保育人材不足の園はICTシステム導入よりもスタッフ確保が優先事項なので、手が回らないことが考えられます。

■マイナスなイメージがある
人と人がオンラインで繋がる技術のことを「ICT」といいます。
この「ICT」という言葉自体に難しい・マイナスなイメージを持っている経営者も。
身近なものとして「メール」や「SNS」などが挙げられるので、日常的に使っていてもその言葉に抵抗を示してしまうことがあるのです。
「ICTシステム」「ICT化」などの言葉を聞くと「導入に時間がかかる」「操作に慣れるまで結局余計な作業が増える」といった漠然としたマイナスイメージのせいで導入に至らないケースがあります。

■職場環境の整備ができていない
ICTシステム導入するとなっても、タブレットやパソコン端末の不足、端末を設置する場所がないなど物理的な懸念があり、検討に至れない園もあります。
小規模保育園や保育施設は電子機器を設置するスペースを確保することが難しいこともあるでしょう。
インターネット環境が整っていても、改めてICTシステムを導入するとなると通信が安定していないなどの問題で設備投資から考えなければならず、ICTシステム導入に至らないのです。

■導入後に不安がある
パソコンやタブレットに精通している保育スタッフは珍しいものです。ICTシステムの操作に詳しい知識がある方が必要になると考え、それを担う人材がいないと考えたときに、導入を躊躇してしまいます。
スマホは扱えてもICTシステムの入ったタブレットを扱うとなるととまどってしまう保育士の方も少なくないでしょう。
実際に導入をしても上手く活用できないのでは、宝の持ち腐れになるのでは、と考えると先に進めないのです。
また、サポート体制に不安を抱く経営者の方もいます。
システムを導入した後、どのように活用するのか、トラブルがあったときの対処法は、さまざまなことが心配で導入できないでいる場合もあるのです。

■明確かメリットがわからない
ICTシステムを導入すると補助金制度があります。
自治体によって補助金額の内容は違いますが、その補助金を活用してICT化を進めたとして、本当にメリットになるのかどうか疑問に感じている保育施設経営者もいらっしゃるようです。
補助金制度の内容もどのようなICTシステムが必要でどのような補助が受けられるのかなど詳細を知らない場合もあります。
運営している保育施設に対するICT化のメリットが明確にできないため導入まで至らないのです。

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