保育お役立ち情報

異年齢保育とは

2019.4.12 保育お役立ち情報 , , ,

保育士の仕事をしていると、転職する、しないにかかわらず、「異年齢保育」という言葉を聞いたことがあるでしょう。
異年齢保育とはどのようなものなのでしょうか。
異年齢保育とは何かをご紹介します。

■異年齢保育とは
異なる年齢の子どもたちを一定の割合で分けたり、クラス編成して行う「異年齢保育」。
保育園によっては「混合保育」や「縦割り保育」などと呼ばれていることもあります。
保育理念や保育方針によってカリキュラムとして「異年齢保育」を取り入れている保育園や、小規模認可園のように子どもたちの人数が少なく、結果的に異年齢保育の時間が大半を占めるという保育園があります。

■異年齢保育への取り組み方
「異年齢保育」への取り組み方は、保育園によっても異なります。
例えば
●一日の一部時間帯に異年齢保育の時間を設ける
日常的な保育は同年齢の集団で保育を行っているが、朝の集会であったり昼食、午睡の時間などは異年齢保育を行うという取り組み方。
●毎月の中で特定日だけ異年齢保育の日を設ける
普段の保育は同年齢の集団で保育を行っている保育園が、保育の一環として毎月の特定の日だけ異年齢保育を行うという取り組み方。
●3歳以上児から異年齢保育を行う
0歳から2歳までの未満児さんは同年齢クラスでの保育を行い、3歳以上児さんから異年齢保育へと移行する取り組み方。
など
ご紹介した取り組み方以外にも保育園の数だけさまざまな異年齢保育への取り組み方があります。

■異年齢保育の意義
「異年齢保育」に取り組む意義は大きく2つ挙げることができます。
●異年齢の子ども同士が関わること
少子化の影響もあり、兄弟がいない子どもが増えてきている現在。
保育施設だけでなく、家庭内も含めて異年齢の子ども同士で集まったり、関わりをもったりする機会が少なくなっています。
「異年齢保育」を行うことで縦の関わりができることで、子どもたちの思いやりや尊敬など心身の成長を促すよい機会として「異年齢保育」を設けているのです。
●同年齢同士では生まれない関係性が生まれること
横並びの同年齢同士では何をするにしても競争や比較する面がでてきます。
同じ年なのに「できる・できない」といったことです。
異年齢保育で年上・年下の子と触れ合えば、「できる・できない」ではなく、競争とは違う「相手が自分と違う」ということを受け入れられるようになると考えられています。
「異年齢保育」は違う年齢の子ども同士で関わることで心や考え方の成長を促すのです。

PAGE
TOP