保育お役立ち情報

大丈夫ですか?保育士の五月病

2025.5.5 保育お役立ち情報 ,

毎年4月は新年度のスタートとともに新しいクラス、新しい子どもたち、新しい同僚との出会いがあり、保育士にとっても慌ただしく、気の抜けない1か月となります。
そしてゴールデンウィーク明け。ふと気づけば「なんだかやる気が出ない…」「ミスが増えて集中できない…」「朝がつらい…」。
それは、もしかすると五月病のサインかもしれません。
保育士がなりやすい五月病の特徴や原因、予防と対処のポイントをやさしくご紹介します。

「五月病」とは?

五月病とは、新生活の疲れやストレスが心身に影響を及ぼし、やる気や体調に変化が出てくる状態のこと。正式な病名ではありませんが、誰にでも起こりうる心の不調です。
一時的なものとしてやりすごせることもありますが、以下のような症状が長く続く場合やつらさが強いときは、早めの対処が必要です。

・朝、起きるのがつらい
・食欲がない・眠れない
・気分が落ち込む・イライラする
・子どもの対応に疲れてしまう
・仕事に集中できない・ミスが増える

保育士が五月病になりやすい理由

保育士の仕事は、「子どもと遊んでいるだけ」ではありません。常に気を張り、周囲に気を配り、体力も精神力も消耗する仕事です。
まじめでがんばり屋な保育士さんほど、「弱音を吐いちゃいけない」と無理をしがち。知らないうちに心が疲れてしまうのです。
新年度は特に以下のようなストレスが重なりやすくなります。

・新しいクラスや年齢層への対応
・保護者との関係づくりのプレッシャー
・人間関係(職員間・上司との関係)への不安
・自分のやり方と園の方針のギャップ

五月病を乗り越えるためにできること

① 頑張りすぎない
「完璧じゃなくていい」「できない日は無理しない」——それだけで心が少し軽くなります。自分にやさしく、肩の力を抜いて過ごしましょう。

② 小さな楽しみをつくる
仕事帰りに好きなカフェに寄る、好きな音楽を聴きながら通勤するなど、ほっとできる時間を意識的につくりましょう。

③ 誰かに話す
信頼できる同僚や家族に、「最近ちょっと疲れててね」と話すだけでも気持ちが整理されることがあります。一人で抱え込まないことが大切です。

④ 生活リズムを整える
寝不足や不規則な食生活は、心身のバランスを崩す要因に。意識的に「よく寝て・よく食べて・よく笑う」生活を心がけてみてください。

園としてできるサポートとは?

五月病は個人の問題ではなく、園全体での声かけやサポート体制も重要です。
心の不調は見えづらいものだからこそ、先生たち同士でも「見守る・気づく・寄り添う」姿勢が求められます。

・新人・若手職員への見守り体制
・気軽に話せる雰囲気づくり(定期的なミーティングや雑談タイムなど)
・管理職からの「がんばってるね」の一言

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