保育お役立ち情報

保育士の職業病TOP5&解決策

2025.10.5 保育お役立ち情報 ,

 

子どもたちと日々向き合う保育士の仕事は、やりがいがある一方で、体や心に負担がかかりやすい職業でもあります。知らず知らずのうちに症状が出て「職業病」と呼ばれる悩みにつながることも少なくありません。ここでは、保育士に多く見られる職業病TOP5と、その解決策を詳しくご紹介します。

1位:腰痛

原因

保育士は1日に何度も子どもを抱き上げたり、床に座ったり立ったりを繰り返します。園児サイズの低い机や椅子を使うため、腰をかがめる姿勢が長時間続きやすいのも大きな要因です。これが積み重なることで慢性的な腰痛へとつながります。

解決策

動作の工夫:子どもを抱き上げるときは腰を曲げず、膝を曲げて体全体で支えるようにしましょう。
筋力をつける:腰回りや腹筋を意識的に鍛えると、負担を減らすことができます。
ケア習慣:勤務後はストレッチや温浴で筋肉を緩め、疲労をため込まないことが大切です。

2位:膝や関節の痛み

原因

園児と同じ目線で関わるために、床に座る・立つを何度も繰り返す動作が続きます。さらに園庭で一緒に走ったり、しゃがんで遊びに参加することも多く、膝や関節に負担がかかりやすい環境です。

解決策

姿勢を工夫:長時間床に正座せず、あぐらや椅子を活用しましょう。
筋肉を補強:太ももやふくらはぎの筋肉を鍛えることで膝への負担を軽減できます。
アフターケア:仕事後はストレッチやアイシングで関節をケアする習慣を持つことが大切です。

3位:声枯れ・喉の不調

原因

保育室では子どもたちの声に負けないように大きな声を出すことが多く、加えて歌や絵本の読み聞かせも日常業務です。これらが繰り返されることで声帯に負担がかかり、声枯れや慢性的な喉の痛みにつながります。

解決策

発声法を工夫:喉だけでなくお腹から声を出す「腹式呼吸」を意識することで負担が軽減されます。
こまめな水分補給:喉の乾燥を防ぐことは炎症予防にも効果的です。
声以外の方法を活用:手を叩いたり、ホイッスルや小型マイクを使うなど、声以外で注目を集める工夫も取り入れましょう。

4位:手荒れ・皮膚トラブル

原因

手洗い・消毒の頻度が高いことに加え、掃除や水仕事で皮膚が乾燥しやすくなります。紙おむつ交換などで強い刺激を受けることもあり、ひび割れや湿疹に悩まされる保育士は少なくありません。

解決策

保湿を習慣に:勤務中でも手洗いのあとに小さなチューブのハンドクリームを塗ると効果的です。
刺激から守る:掃除や水仕事の際には手袋を使用し、皮膚に直接負担をかけないようにしましょう。
症状が重いときは医療機関へ:皮膚科で処方される薬を使うことで悪化を防ぐことができます。

5位:言葉遣いが子ども向けになってしまう

原因

園児に伝わりやすいように「やさしい言葉」や「短いフレーズ」を日常的に使っていると、大人との会話でもそのまま出てしまうことがあります。保護者対応の場で無意識に子供向け言葉が出ると、相手に違和感を与えてしまうことも。

解決策

意識的な切り替え:保護者や同僚と話すときは、丁寧語や敬語を意識して使いましょう。
練習の場を作る:日誌や連絡帳を大人向けにきちんと書くことも、言葉遣いを整える練習になります。
園内で共有:「大人向け/子ども向け」の言葉を意識的に切り替える習慣をスタッフ全体で取り組むと改善しやすくなります。

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