ベテラン保育士のお悩みとおススメ解決策

長年現場で働いてきたベテラン保育士さん。豊富な経験と深い子ども理解は、まさに園の「柱」のような存在です。
しかしその一方で、「キャリアを重ねたからこそ感じるモヤモヤ」や「世代間ギャップによる働きにくさ」など、ベテランならではの悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
そんな、ベテラン保育士によくある悩みと、明日から試せる解決策をご紹介します。
よくあるベテラン保育士の悩みと解決策
1. 若い保育士との価値観の違いに戸惑う
よくある声:
「最近の若い先生は叱らないし、褒めすぎじゃない?」
「仕事の優先順位が違う気がする…」
おススメ解決策:
まずは“違い”を否定せず、「なぜそうするのか?」と背景を知ろうとする姿勢が大切
若手職員の考え方を肯定しつつ、自分の経験も「こういう見方もあるよ」と伝える工夫を
世代を越えた「お互いの強みの共有」を意識するだけで、協働がスムーズになります
2. 体力的にきつい日が増えてきた
よくある声:
「以前は平気だった外遊びや立ち仕事がこたえる…」
「睡眠をとっても疲れが抜けにくい」
おススメ解決策:
毎日の動きの中で自分なりのペースをつかむ工夫を
力仕事や激しい遊びは無理せず、若手や補助職員と役割分担を
食事や睡眠だけでなく、心の休憩(雑談や趣味)も意識してリフレッシュ
3. 自分のやり方が時代遅れなのでは…?
よくある声:
「紙の連絡帳がなくなるなんて…」
「ICTやSNSを使った発信が苦手」
おススメ解決策:
知らないことを恥じず、学ぶことに前向きになるだけで十分
「ちょっと教えて」と素直に聞くことで、若手との距離も縮まる
園内研修や外部セミナーを活用して、時代に合った知識を少しずつ吸収する
4. もうこれ以上、成長できない気がする
よくある声:
「何年も同じことの繰り返しで、新しい刺激がない」
「後輩ばかりが評価されてしまう」
おススメ解決策:
あえて違うクラスや役割に挑戦してみる(乳児→幼児、担任→フリーなど)
新人指導や研修担当など、“伝える役”としての活躍の場を広げる
自分の経験やエピソードを言語化して、園内ニュースや記録資料で発信するのもおススメ
「頼れるベテラン」であり続けるために
保育現場にとって、ベテラン保育士の存在は大きな安心感です。
しかし、自分の中に「年齢的な壁」「立場的な悩み」があると、やりがいや前向きな気持ちも薄れてしまいがち。
そんなときこそ、自分の保育観を振り返る機会にしてみてください。
変わることを怖がらず、でも変えずに大切にしたいことを持ち続ける…そのバランスをとることが、ベテランの強さであり魅力です。