保育お役立ち情報

ブラック保育園のレッテルを貼られる前にICTシステムの導入を

2021.2.12 保育お役立ち情報 , , , , , ,

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、変異株なども日本で感染がわかり予断が許さない状況です。
保育士の負担を軽くするためにも新人保育士さんを採用し、研修を行って子どもたちや保護者を安心させたいところです。
しかしその新人研修も業務負担が大きければ満足にできません。OJTの研修すらできないのであればブラック保育園の烙印を押されてしまうでしょう。
そんなことにならないように保育ICTシステムを導入して、まずはOJT研修を見直してみてはいかがでしょうか。

OJT研修がうまく機能しない理由
OJT研修は、主任保育士など先輩保育士が指導役になって、保育を行っていく上でのトレーニングを行う研修です。詳しくは「保育研修のOJT」でもご紹介しています。

その保育施設で必要な知識やスキル、考え方や態度などを実際に業務に携わりながら指導していく研修になりますが、業務が多忙で育成の時間的余裕がない保育園も多いでしょう。
また、園長や主任保育士など指導役になるべき上長に育成能力や指導意識に欠けているということもあります。
OJT研修を行うという形をとっていても、その人事育成研修が計画的・体系的に行われていなければせっかくの研修が機能しないことになります。

OJT研修に必要なこととは
OJT研修に「チューター制度」を利用している保育施設や、「意図」「計画」から全てマニュアル化している保育施設もあります。
「チューター制度」とは指導員(チューター)が新人保育士に一人ついて、日々の仕事の悩みから仕事への考え方、実践方法をわかりやすく伝えていく、マンツーマン指導のことです。不安や悩みなども共有できる信頼関係が必要となるので、技術も精神も信頼できるチューターたる人材が必要となります。
また、OJT研究に使えるマニュアルは日々の細々とした使えるマニュアルが必要です。
忙しさにかまけて古くなってそのまま使えないマニュアルであれば、マニュアルとして機能しないからです。

OJT研修にICTシステムを導入する
OJT研修とは微妙にずれるのですが、人員不足から「チューター制度」が難しい場合や、そもそも新人教育に時間をさくことができないほど多忙な場合、マニュアルを修正して充実させることができないという場合、ICTシステムを導入することが有効です。

2019年に開発されたVR研修などは保育職員と園児、両方の立場を当事者目線でVR体験することで、現場力をトレーニングすることができるICTシステム。
よく研修中に「子どもの目線に立って」という言葉を使うことがありますが、それを実際に体験することができますし、実際に先輩保育士がどこに注力しているのかもわかります。言った言わないの水掛け論にならないので教育のばらつきも防げます。
また、主任保育士など先輩保育士自身がこれまでの保育の振り返りもできるため、人材育成、質の向上にもつながるでしょう。

タブレット端末でマニュアルは簡単に共有できるようになります。また、修正、確認、周知、承認といったことも簡単にできるため、最新のマニュアルを用意して新人保育士さんを迎えられるでしょう。

OJT研修をしていることで安心しない
本当のブラック保育園はOJT研修すらしません。新人保育士がくたくたになるまで働かせた後に使えないマニュアルをどっさり渡して「勉強しておくように」で終わりです。
OJT研修を取り入れるという考え方自体は推奨されますし、求人票に「OJT研修導入」と入れておくと求人者の目にも止まるでしょう。
しかし機能していないOJT研修だとわかると、期待を裏切られた新人保育士は「ブラック保育園だ」とすぐに辞めてしまいます。
ICTシステムを導入してきちんと研修できることを打ち出せるようになりましょう。

PAGE
TOP