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学童保育向けのICTシステム

2021.12.10 保育お役立ち情報 , , , , , , ,

共働き世帯が増えたことで学童保育の利用児童数が増大し、保育施設と同じように待機児童がいる学童保育所。
学童の質を保てる人数の職員を確保することが難しくなっており、業務負担軽減や放課後児童支援員などのスタッフの待遇改善が求められています。
そこでさまざまなIT企業から開発されたのが学童保育向けのICTのシステムです。
どういったものなのでしょうか。

学童向けのICTシステムとは

「Information and Communication Technology(情報通信技術)」の略というと難しい印象を与えますが、身近なツールでいうとメールやSNSになります。
インターネットを使ったコミュニケーションソフトと考えると、ぐっと身近に感じるようになったのではないでしょうか。
学童保育向けのICTのシステムは、学童保育所の運営者や放課後児童支援員の業務負担を軽くするために開発されました。

学童向けのICTシステムでできること

これまでの業務でICT化が期待できるのは、児童の入退室や職員・パートスタッフのシフト、迎えに来た保護者の確認などです。
また、児童の情報管理や保育料の計算、自治体への提出書類などの作成もタブレット端末やパソコンで管理することができるようになります。
保護者との連絡手段も電話ではなくスマホへのメッセージのやりとりにすることができるので、連絡漏れもなくなり、スタッフの負担はかなり軽減されるのではないでしょうか。

学童向けICTのシステムの主な機能

●児童管理

たとえば、学童向けHoicの「GAKUDOUでは、ICリーダーに保護者・児童がタッチした入退室の時間をタブレット端末やパソコンで管理することができます。
スタッフが迎えた時の時間と帰る時の時間は手書きのリストであるという学童保育所も多いでしょう。
タッチするだけでかんたんに登録できるので、児童も保護者もかんたんに行うことができます。
習い事でいつもより早く帰宅する場合や、保護者が何らかの理由で突発的に早めにお迎えにきたり、お迎えがおくれてしまった場合などのイレギュラーにも対応させることができるので安心です。

●職員管理

ICTシステムを利用すると職員の勤怠記録やシフトの自動作成が可能になります。
GAKUDOUでは、職員とパートスタッフのシフトは専用マイページから各自の希望シフトが登録できるため、非常勤のスタッフも気軽にシフト申請ができるようになるでしょう。
有給休暇や時間外労働の申請・管理などもかんたんに登録できます。
入室する予定の児童数と必要職員人数に対し、配置基準が満たされているかひと目で確認できるようになっているため、安心です。
児童の入退室管理と同じようにICリーダーで職員がタッチした出退勤時刻を登録し、シフト管理ができます。
シフトのデータと日々の出勤情報を照合・自動計算して給与を算出できるシステムもあるので、運営側の負担もかなり軽減されるでしょう。

ICTシステムの導入には保護者やスタッフの理解が必要になりますが、利便性が高くなることに加えて、未就学児の間通園していた保育施設でICTシステムを利用している保護者も増えてきているため、理解は得やすいでしょう。

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